林羅山らも愛した三名泉の一つ、清冽な山の気が降り注ぐ「下呂温泉」

●パワースポットタイプ:龍穴格局
●アクセス:岐阜県下呂市湯之島645
     公共交通機関/JR下呂駅から車で5分。車/中央自動車道「中津川IC」から国道257号線経由で約60分。

《概要》
岐阜県下呂市(旧飛騨国益田郡)にある下呂温泉は、林羅山が有馬温泉・草津温泉とともに、日本三名泉に数えたことから、「日本三名泉」と称されています。

その由来は、約1000年前の延喜(えんき)年間から天暦(てんれき)年間の頃に、現在の温泉地の東方にある湯ヶ峰(1,067m)の山頂付近に温泉が湧出したのがはじまりとされており、その湯に泉効があったため、当時から湯治客があったといわれています。

その後の文永(ぶんえい)2年(1265年)に山頂からの湧出は止まりましたが、現在の温泉地である飛騨川の河原に湧出しているところを発見され、このことが開湯伝説における白鷺伝説(薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせたという伝説)として伝わっています。

湯口の移動によって、湯ヶ峰に安置してあった薬師如来像を村里に移動して、温泉寺としました。

室町時代にも、五山僧・万里集九(ばんりしゅうく)が草津・有馬とともに天下三名泉として全国に紹介し、さらに元和(げんな)7年(1621年)に林羅山が著書の中で草津・有馬とともに名湯として挙げました。

中根山の山麓に建つ温泉寺は、江戸時代の創建と言われ、寛文(かんぶん)11年(1671年)当時の泉名は「湯島」といわれていましたが、その後湯之島温泉が下呂温泉の別名としても使われました。

昭和初期に、名古屋の実業家・岩田武七(現・マドラスの創業者)は高山本線下呂駅開業を見据えて、採掘事業に乗り出して、昭和6年(1931年)に湯之島館を開業し、同旅館は国の登録有形文化財になっています。

風水的にいうと、この湯之島館は、通称「下呂富士」と呼ばれる湯之島山の中腹の「穴(けつ)」《パワースポット》に位置しています。

一匹の蛇が悠々と曲がりくねり、頭をもたげて、飛騨川の水を飲むために下りてきている姿かたちは、「下嶺蛇(かれいだ)」という吉相の構図をしています。

「下嶺蛇」の特徴は、完全に独立した一本の山脈であるということで、その蛇の形をした龍脈(りゅうみゃく)」《山脈》を守るように、両隣に山脈が寄り添うと良いということが示唆されていますが、一匹の蛇のため、穴を守る両腕にあたる左右の山脈の「青龍砂(せいりゅうさ)」と「白虎砂(びゃっこさ)」がありません。

そのため、「下嶺蛇」では蛇の頭に穴を求めろといわれ、ここでは湯之島館がその位置にあたるため、この構図の場所では、節度と分別のある司法や検察のような職の人が出るといわれています。
《ご利益》
山の気が降り注ぐ風水のすばらしい場所に建っていることも驚きですが、自然環境と共存するように昭和初期の威厳を維持している姿にも驚かされます。

この旅館は湯之島山を含む5万坪を有しており、穴はその旅館の裏山にあるので、決して許可なしに裏山に登らないように注意してください。

ここは、秩序や節度、礼儀と格式を重んじる方々におすすめの癒しスポットで、じっくり考えをまとめたい時や秩序立てて思考したい時、気持ちを整理したい時、頭をクリアにして自分を見つめなおしたい時などに訪れたい場所となります。

煮詰まっていた考えも次第に整理されること間違いなしでしょう。