霊峰・朝熊ヶ岳の山頂に建つ空海ゆかりの古刹「金剛證寺 奥の院」

●パワースポットタイプ:その他
●アクセス:三重県伊勢市朝熊町548
     公共交通機関/近鉄五十鈴川駅から車で約20分。近鉄鳥羽駅から三重交通バス内宮行きで27分、金剛証寺前下車、徒歩15分。車/伊勢自動車道「伊勢西IC」から県道32号を経由して伊勢志摩スカイラインで約15分。

《概要》
三重県伊勢市朝熊町岳にあり臨済宗南禅寺派の寺院である金剛證寺(こんごうしょうじ)の山号は勝峰山、院号は兜率院となります。

本尊は虚空蔵菩薩で、朝熊山(あさまやま)南峰(経ヶ峯)東腹にあり、「朝熊山」と呼ばれる場合もあります

創建は6世紀半ばで、欽明(きんめい)天皇が僧・暁台(きょうたい)に命じて明星堂を建てたのが始まりといわれ、さらに平安時代の天長2年(825年)に空海が真言密教道場とし、当寺を中興したとも伝えられています。

金剛証寺を風水的にいうと、朝熊ヶ岳(あさまがたけ)南峰の経ヶ峰の東腹にあり、朝熊ヶ岳から「生龍(せいりゅう)」という強いエネルギーを持つ龍脈(りゅうみゃく)《山脈》が伊勢市に向けて走っていて、伊勢神宮内宮が龍の頭部に金剛証寺は龍の尾の部分に建ちます。

伊勢神宮内宮には陽の気が、金剛証寺には陰の気がそれぞれバランスよく流れ込んでおり、陰陽のバランスのことを風水では「化気(かき)」といい、陰陽の平衡状態にあるのが理想とされますが、この化気のバランスを意図的に調節するために、この二つの寺社は一つの龍脈上に建てられています。

室町時代の神仏習合によって、伊勢神宮の丑寅(北東)に位置する金剛証寺が伊勢神宮の鬼門を守る寺とされたといわれていますが、これは気学方位の縁起観によるもので伝統風水とは関係がありません。

伊勢神宮内宮から見て金剛証寺はほぼ真東に位置し、室町幕府の地磁気の東偏(今よりも東に向いていたということ)を考慮しても、北東にはありません。

伊勢神宮外宮から見れば、金剛証寺は南東に位置し、龍脈上においても方位においても北東にはなく気のつながりだけでなく、風水的には関係がありません。

伝統風水から読み解けば、伊勢神宮内宮と金剛証寺の二つの寺社は、陰陽を分かち合う位置に建てられ、きちんと機能していることがわかります。

室町時代の民謡で、今でも伊勢音頭の一節に唄われている「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば方参り」という詞には、その本当の意味が表れているように思われます。

伊勢神宮内宮に行くと、非常に強い陽気で体の陰陽のバランスが悪くなりますので、金剛証寺へ行って、陰の気をほどよく取り入れることが望ましいといわれています。

《ご利益》
純粋な陰の気を摂取することは、漢方養生医学にあってはスッポンなどの高価な食材に見られるように、非常に貴重なことで、肉体的には、炎症や腫れやむくみなどの症状の緩和や自然治癒効果が期待できます。

また、陽の気が活発化しすぎて感情が暴走しがちになった時や、怒りや憎しみなどの激しい感情が暴走しがちになった時や、怒りや憎しみ、失恋の痛みなどの激しい感情の変化が起きている人にとっては、陰の気で沈静化できる場所になります。

ただし、夕方以降に行くのは避けた方が良いでしょう。